個人版民事再生
具体例B 借金はどこまで圧縮できる?
状況
Cさんは50歳で、長年会社勤めをしています。副業としてビジネスを始めたところそれに失敗し、300万円の借金を抱えてしまいました。
| Cさんの家計の状況 | |
| 収入 | |
| Cさんの給料 | 手取り370,000円 |
| 合計金額 | 370,000円 |
| 支出 | |
| 家賃(公団) | 85,000円 |
| 食費 | 47,000円 |
| 光熱費(電気・ガス・水道)、電話代 | 25,000円 |
| 子どもへの仕送り | 50,000円 |
| 子どもの学費 | 30,000円 |
| 保険料 | 30,000円 |
| 娯楽費・交際費 | 32,000円 |
| 携帯電話代 | 16,000円 |
| 雑費 | 20,000円 |
| 借金返済 | 80,000円 |
| 合計金額 | 415,000円 <赤字 45,000円> |
個人版民事再生を選択した理由
Cさんは、このような状況のため、個人版民事再生をすることを考えました。その理由は以下の通りです。
今後数年間、子どもの教育費などで支出がかさむこと
Cさんの子どもは、今年他府県の大学に進学し、下宿生活をしているため、今後3年間は仕送りと学費がかかるため、任意整理では月々の返済が苦しいと考えられます。
安定した収入が見込まれることCさんは、約30年間に渡って現在の会社に勤めており、定年退職まで、同じ会社で勤務し続ける予定であるため、個人版民事再生の返済を行う3年間は安定した収入が見込まれています。
以上の理由より、Cさんは個人版民事再生を行うことになりました。
個人版民事再生の結果
Cさんはマイホームや車といった財産を持っておらず、また財産といえるのは、将来もらえる退職金(現在の見込み額で500万円⇒その8分の1である625,000円が個人版民事剤際の手続きにおいて財産として計上される)しかなかったため、借金は100万円まで圧縮されました。
個人版民事再生の手続きにおいては、借金を最大で5分の1まで圧縮することができます。しかし、最低限支払わなくてはならないボーダーとして100万円という金額が定められています。(このボーダーのことを、最低弁済額といいます。)
最低弁済額は、個人版民事再生を申し立てる方の持っている財産や、家計の状況(給与所得者等再生の場合)によって決まります。




